Karmskruv
「後付できる」取付調整ボルト
スウェーデンの木製窓や木製ドアは、何十年と使って行けるように、取付調整ボルト「Karmhylsa」(カルムヒルサ)によって、枠材が調整できるようになっています。枠材が調整できるとは、枠材を「動かせる」という事です。このため、スウェーデン製の建具は枠外周に、10mmから15mmのクリアランスを確保して取り付ける構造となっています。
この取付調整ボルト「Karmhylsa」は、通常はスウェーデンの窓工場で、窓枠に穴を開け(直径14mm)枠の外側から、ねじ込んで取り付けます。その後、住宅工場や建築現場で、外壁に窓を組み込み、枠の内側から固定スクリューで窓を固定する仕組みです。
しかしながら、日本へ輸入・建築された古いスウェーデン住宅では、この取付調整ボルトを使わず、一般的なスクリューで直接固定している事例があります。窓の取付自体は問題ありませんが、扉の締まり具合が悪くなると調整する事ができなくなってしまいます・・・。
そこで登場するのが、「Karmskruv」(カルムスクリューブ)というスウェーデン本国で昔から使われている特殊な取付調整ボルトです。直訳すると、「枠専用スクリュー」という意味で機能的には「Karmhylsa」(カルムヒルサ)と同じですが、一体化された調整ボルトと固定スクリューでありながら、それぞれが独立した構造の金具です。
Karmskruv
一般的な木製ドア・木製窓用は、L=70mmです。
| 住宅構造 | 長さと仕様 |
|---|---|
| 木造 | L=50mm(窓外周隙間/クリアランス:0-5mm) L=70mm(窓外周隙間/クリアランス:5-15mm) |
| RC・レンガ造 | L=70mm/90mm(専用プラグ併用) |
| 軽量ブロック造 | L=140mm(専用プラグ併用) |
| S(鉄骨造) | L=50mm/70mm/90mm(専用スクリュー&スペーサー 使用) |
それぞれが独立した構造とは、調整ボルトだけを回す事もできるし、固定スクリューだけを回す事もできる構造となっていて、専用の取付調整工具を使います。
最大の特徴は、「後から取付可能」ということです。窓枠に穴を開ければ(直径14mm)、窓内側からこの金具自体をねじ込んで窓枠に装着できます。これを装着する事で、窓の取付固定と調整機能が同時に行えるようになります。
もちろん新築住宅でも使えますが、現在は、古い窓の固定補強や調整など、リノベーション分野で活躍している現役の金具で、スウェーデン製の窓やドアの枠専用スクリューです。
「Karmhylsa」との違い
「Karmhylsa」(カルムヒルサ)は、窓枠の外側から先行して装着しておく金具に対し、「Karmskruv」(カルムスクリューブ)の方は、後からでも窓枠の内側から装着ができます。
装着後は、両方とも、窓枠の内側から六角レンチや専用工具を挿入し、調整ボルトを回すことで(時計回り/反時計回り)、窓枠材が手前へ移動、奥へ移動と窓枠だけを動かせます。
「Karmhylsa」(カルムヒルサ)は、正確には、取付調整ボルト自体を指し、固定スクリューとは別々の金具で、組み合わせて使います。
取付調整工具
「Karmskruv」(カルムスクリューブ)の取付と調整に必要な専用工具は、六角形(10mm外径)の棒状で、ちょうど調整ボルトの内側にフィットします。片方の内側には、さらに小さな六角形(5.5mm内径)があって、内部の固定スクリューの頭を捉えます。調整ボルトと固定スクリューを同時に回転でき、取付と取外時に使います。
もう一方側は、内部が空洞で、調整ボルトだけが回ります。枠材を調整する時に使います。
Montering
取付の数量と位置
窓の枠外寸法
左右:2個(H=1300mm未満)
左右:3個(H=1300mm以上)
上下:1個(W=1000mm以上)
ドアの枠外寸法
左右:4個
上下:1個(W=1200mm以上)